まずは通う学校のお申込みから。必要書類をそろえ、学費のお支払いを行いましょう。そうすれば、学校からI-20と入学許可書が送られてきます。
サンプルFORM I-20を見てみる
学校から送られてきたI-20に記載のある、SEVIS番号(学生一人一人に付与される番号)をもとにSEVIS費用$350の支払いを、オンラインより行います。お支払い後に表示される確認画面(I-901 SEVIS費支払い証明)は面接でお持ちいただくので、印刷しておきます。
DS-160入力ウェブサイトからオンライン登録を行います。少し長いですが、根気よく慎重に行いましょう。20分が経つとセッションが終了してしまうので、ちょこちょこセーブしながら進めることをおススメいたします。また、一度提出した内容は変更ができませんので、提出前に必ず内容をよく確認しましょう。提出後の確認画面も面接でお持ちいただくので、印刷しておきます。
面接日の予約をするにあたって、まず申請サイトよりマイアカウントを作成します。ここで入力する住所がビザ面接後の書類郵送先住所になります。順に質問に答えていき、DS-160の確認番号(AAから始まる10桁)を入力し、ビザ料金$160をクレジットカードでお支払いします。お支払い後に発行される番号でようやく面接予約が取れるようになり、ここまで進まないとご希望の面接会場の空き状況はわからないようになっています。面接を予約すれば表示される確認画面は、面接でお持ちいただくので印刷します。
嘘は禁物!
DS160は面接予約をする際に必ず入力しなければならない個人情報や職歴、犯罪歴などに関するオンライン申請書になります。ビザ面接はこのDS160の情報をもとに面接が行われますので、DS160の見栄えをよくするために「ちょっとくらい嘘をついても…。」と思う方もいるかもしれませんが、DS160の入力においては嘘は禁物です! 嘘をついていたのが一か所でも見つかると、その他の箇所も疑われ、ビザを却下されてしまう原因になりかねないので、正直に入力をしましょう。もしも、DS160提出後に、入力事項に間違いや未入力を見つけた場合は面接日2日前であれば、追加料金なしで別のDS-160と差し替え登録が可能なのでご安心を。(DS160・ビザ面接Q & AのQ3番目参照)
1 アメリカで勉強したい意思をしっかりアピールしよう!
学生ビザを申請する上では、どんなことがあっても渡米目的は「留学」です。I20が発行されている学校できちんとフルタイムでお勉強して、そこで身に付けた英語力や技術を日本に持ち帰ることが第一目的です。日本では身に付けることのできない英語力やアメリカでしか学べないことを学びに渡米したいことをしっかりアピールできれば、ビザ面接は怖いものなしです。
2.プログラム終了後、必ず日本に戻ってくることをアピールしましょう!
1.でも触れましたが、渡米目的は「留学」なので、日本で社会貢献をするのが原則です。面接官は「この生徒はきちんとプログラムが終了したら、日本に戻ってくるのか」「あわよくばアメリカに住み着こうとしているのではないか」というのを見極めようとしています。そういうこともあって、提出する申請書類、サポート書類などで「日本との繋がり」を示すことが大事です。
3.絶対に働かない!
学生ビザを取得した人はで2年制・4年制大学・大学院を卒業すればOptional Practical Training (通称OPT)でアメリカで働くことはできますが、ここではとにかく働きたいという気持ちを見せてはいけません。そのために、提出書類の残高証明書で働かなくても十分な資金があるということを証明する必要があります。残高は高額であればあれほどよいとされるのは、このためです。
4.笑顔で! あまり派手な服装は避けましょう。
面接官は1-2分でその人を判断しなくてはなりません。笑顔が好印象な人には第一印象で良い雰囲気を印象つけられます。逆に笑顔がない、おどおどしている、早口などですと、何か怪しいのでは、という空気を与えてしまうことも。そして、あまり派手な格好をしてしまうと、「この人はちゃんとアメリカでお勉強をしないのでは?」と思われてしまい、却下される原因になりかねません。はきはきした口調で堂々と受け答えを行っていただき、ビジネスカジュアル程度の髪型やメイク等、清潔感のある落ち着いた格好で向かいましょう。
面接官からアメリカ学生ビザの却下の結果を言い渡されてしまった場合はその場ですぐに “I would like to request a supervisory review” (再審査をお願いできますでしょうか。)とお伝えしましょう。Supervisory Reviewとは、日々数多くのビザ申請の許可・却下の判断を短時間で判断し続ける必要がある面接官は、稀に誤った判断を下してしまう可能性もあるため、公平性のために設定された公式な制度です。Supervisory reviewは面接官の監督者にあたりますので、面接をしてくださる方も変わります。Supervisory Reviewで結果を覆すこともできるので大いに活用しましょう。
Supervisory Reviewで結果を覆すことが出来なかった場合は、別の日に再度面接に挑戦することもできます。その場合は再度DS160の入力と$160のお支払いをする必要があります。また、却下された理由によっては1回目の面接時に提出した書類と同じでは結果を変えられない可能性が高いため、却下理由をもとに追加・サポート資料を提出してパワーアップした状態で2回目に挑戦しましょう。ビザ面接の却下を受けてからビザ面接の挑戦は何回までというのは特に決まっていませんが、追加できるサポート資料などが尽きてしまったら、挽回は難しいとみなした方がよいかもしれません。東京から大阪と、場所を変えて再申請され通った前例もいくつかあるようです。
!注意!
ビザ却下後にESTAは申請できなくなるの?という質問ですが、大使館のHPにはこのようにあります
⇒米国移民国籍法221条g項および214条b項にもとづき、ビザを拒否されたことがある場合でも、ESTAによる旅行を禁止される訳ではありません。
結果から言いますと学生ビザを却下されてしまっても、ESTAの申請は可能です。ただし、ESTAを申請される際の質問の一つである、ESTAの「過去にビザ申請を却下されたことがあるか」という質問に「YES」と答える必要があり、そうすると自動的にに認可が保留されます。(最大3日程度)その後、相当な理由がない限り大部分の方は認可されますが、ビザ却下の理由次第ではESTAの認可もおりない場合があります。たとえESTAがおりても入国審査の際、大使館や領事館でのビザ不許可について審査官に質問され、別室や入国ができないこともありえます。対策としては、滞在終了後、米国を離れる意志があることを証明するもの(帰りの飛行機チケット等)を携帯されるか、学生ビザ却下から少し期間を開けていただくか、(3か月くらいでしょうか)などが考えられます。学生ビザ却下後、ESTAで入国できるかどうかは 審査官の判断一つで、入れるかどうかというのは、誰にもわからないのです。そのために一回目で取得いただけるよう、しっかりとした学校選びや入念なご準備が大切になるのです!